自動車雑誌編集者とは
自動車雑誌編集者は、自動車が好きな読者をひきつける雑誌を作ることが仕事です。
ライターやデザイナーと協力しながら質の高い原稿をつくったり、カメラマンと打ち合わせてクオリティの高い写真を掲載したりすることで、ファンを獲得します。
そのため、最新の自動車情報を掴むためにイベントに参加したり、一般の人ではなかなか購入できない貴重な車に触れたりすることもあります。
自動車雑誌編集者を目指す場合、専門学校や大学などで自動車の勉強をして、その後自動車雑誌を発行している編集社などに就職するというルートがあります。
近年では雑誌にとどまらず、WebメディアやHPなどで最新の情報をいち早く発信する編集者も活躍しています。
自動車雑誌編集者の仕事内容
自動車雑誌編集者の仕事の流れ
(1)次号の企画
次号に向けて誌面の企画や構成を考えます。
企画が決まると、具体的な構成やページ数を考えながら、だれがどの記事を担当するか、どのようなデザインやレイアウトにするかなどを細かく検討します。
(2)打ち合わせ
外部のライターやカメラマンなどと企画について打ち合わせ、詳細を決定していきます。
(3)取材準備
具体的な取材先や撮影先が決まると、アポイントメントをとったり、撮影車両の手配をしたりなどの準備を行います。
(4)取材
外部のライターやカメラマンに依頼することもありますが、自ら取材に行くこともあります。
また新車の発表会や試乗体験などがあれば、参加して最新の情報を集めます。
(5)誌面の作成
自ら記事を書いたり、ライターが書いた記事をチェックしたりします。
原稿の内容やテイストに合わせて、使用する写真やページのデザインを考えます。
(6)校正・入稿
記事がすべてできあがると、最終チェックを行い、間違いや修正はないかを確認します。
作業がすべて終わると印刷所に入稿します。
自動車雑誌編集者の役割
近年は出版社や編集社などでも雑誌という媒体ではなく、Webメディアとして情報を発信しているところも増えつつあります。
一方で、自動車雑誌はファンから根強い人気があります。
ジャンルもオーナードライバー向け雑誌、ディーラー向け雑誌、モータースポーツ誌など多岐にわたるため、今後も専門的な情報を持つ自動車雑誌編集者の仕事がまったくなくなるということは考えにくいです。
自動車雑誌編集者になるには
自動車雑誌編集者の学校
雑誌編集者になるために、特別な学歴は必要ありません。
ただし、自動車について詳しくなくては、自ら記事を書いたり取材をしたりすることは難しいです。
そのため自動車雑誌の編集者を目指すのであれば、自動車関連の学びが得られる学校に進学しておくとよいでしょう。
専門学校などでモータースポーツ、バイクなどを学び、特定の得意分野をもっておくこともおすすめです。
自動車について学べる学校は、大学や専門学校などさまざまありますが、大手の出版社や編集部の場合は、大卒以上の学歴が求められる場合があります。
特定の企業での採用を目指す場合は、慎重に進学先を選ぶことが大切です。
自動車雑誌編集者のキャリアパス
自動車雑誌の編集者になるために、特別な資格は必要ありません。
雑誌編集者が働く出版社や編集社、編集プロダクションなどの採用試験を突破することができれば、だれでも仕事につくことができます。
大手出版社では大卒を対象にした新卒採用試験が一般的ですが、中小の出版社や編集プロダクションでは、欠員が出たタイミングで採用を行うことも多く、人の出入りも比較的多めです。
合格後、はじめから自動車雑誌担当となることもあれば、複数の雑誌を発行している会社の場合、別ジャンルの雑誌編集をまかされることもあるので、注意が必要です。
雑誌によっては、アルバイトの編集スタッフを募集することもあり、こうした経験を買われて正社員としてキャリアアップしていく人もいます。