自動車 開発エンジニアとは
自動車開発エンジニアとは、自動車本体や各パーツを研究・開発して新しい自動車を作り出す仕事です。
自動車はボディや内装、エンジンなどパーツごとに専門のエンジニアがおり、それぞれが軽量化や低燃費化などのさまざまな試験や改良を行っています。
新しい自動車を開発する際には、自動車デザイナーが考えたデザインやコンセプトに沿って、必要な部品の改善や開発を行います。
自動車の性能を上げることはもちろんですが、安全性や環境に配慮したものでなくてはなりません。
近年、自動車産業では、電気自動車や自動運転など新しい技術が続々と開発されはじめており、自動車開発エンジニアの需要は今後も高まっていくと考えられます。
自動車 開発エンジニアの仕事内容
自動車 開発エンジニアの仕事の流れ
(1)調査研究
新しい部品を開発するためには、自動車市場を知ることから始まります。
低燃費化、軽量化などコンセプトに沿ったニーズを調査し、常に新しい技術を取り入れて研究開発を行っていきます。
(2)各パーツの開発
自動車のデザインやコンセプトが決まると、各パーツでチームをつくり、必要な部品を開発します。
自動車はモデルチェンジも多いので、完成したら終わりではなく、継続的に研究、開発を行う必要があります。
(3)シミュレーション
ある程度形が決まると、生産性などを踏まえたうえで設計をし、実際に強度や安全性のシミュレーションを行います。
コンピューター上でシミュレーションを行うほか、実際に実験を行うこともあり、開発の過程で試験を繰り返します。
(4)生産
試作品が完成すると、実際に生産するラインに合わせた工程計画や設備設計を行います。
自動車 開発エンジニアの役割
自動車は、人々の生活に欠かせない乗り物であり、近年は電気自動車や自動運転など、新しい技術が次々と開発されています。
自動車開発エンジニアは、こうした時代の変化とともにニーズに合った自動車を作ることが求められる重要な職業です。
また、日本にとって自動車産業は非常に大きなウエイトを占めている産業です。
自動車開発エンジニアは日本の自動車の未来を背負っている仕事ともいえ、今後も将来性や需要は大変高いと考えられます。
自動車 開発エンジニアになるには
自動車 開発エンジニアの学校
自動車開発エンジニアになるには、自動車工学や機械工学、電気工学などの知識が求められます。
また、近年はハイブリッド車や電気自動車の開発が活発になっているため、電気電子工学を学んでおくことも有利となります。
こうした知識が学べる大学、短大、専門学校などを卒業してから、自動車メーカーなどに就職するのが一般的です。
4年制の専門学校で学んだ場合、一級自動車整備士の受験資格が得られるほか、卒業時に大学卒業と同等の「高度専門士」資格が取得でき、大学院に進学することも可能です。
卒業後は自動車メーカーに就職する人が多いですが、自動車部品の製品開発会社や電子部品開発会社、電気メーカーやIT企業などでも自動車の開発に携わることが増えてきています。
自動車 開発エンジニア関連の資格
自動車の開発エンジニアを目指す際には、まず自動車整備士資格や車体整備士資格を取得すると良いでしょう。
資格を取得するには、専門学校など自動車整備について専門的に学べる学校に進学することが近道です。
働きながら自動車整備士や車体整備士の資格を取得することももちろん可能ですが、受験資格として実務経験が必要となり、時間がかかってしまいます。
また、自動車整備工場で働く際にも二級自動車整備士資格が求められることがほとんどであるため、まずは自動車整備士資格が取得できる学校への進学をおすすめします。