二級二輪自動車整備士とは
二級二輪自動車整備士とは、二級自動車整備士資格4つの中の1つで、オートバイやスクーターなどの二輪自動車の修理や整備を行う資格です。
二輪車のエンジン、ブレーキ、サスペンション、電装系などのパーツやシステムを点検し、必要に応じて修理や交換を行います。
また、車検整備やカスタマイズなどの業務も行います。
二輪車に関する基礎知識に加え、整備に必要な機械や道具の使い方、点検や修理の手順、安全に整備作業を行うための技術が求められる仕事です。
二級二輪自動車整備士の資格を取得するには、高校を卒業後、2年制の自動車整備士の養成施設に入学するのが近道です。
資格取得後は、自動車整備工場、オートバイメーカー、オートバイショップなどで働くことができます。
二級二輪自動車整備士の仕事内容
二級二輪自動車整備士の主な業務内容
(1)車両点検
二輪車のエンジン、ブレーキ、サスペンション、電装系などの各部品の点検を行い、不具合があれば修理・調整を行います。
(2)修理・部品交換
点検の結果、修理や交換が必要な部品があった場合は、直接手を加えて修理・交換を行います。
エンジンオーバーホール、ブレーキパッドやショックアブソーバーの交換などがあります。
(3)車検整備
二輪車も自動車と同様に車検が必要です。
法定の車検を受ける必要がある二輪車の安全性を点検・調整します。
(4)カスタマイズ
バイクショップなどで働く場合は、お客さまの要望に応じて、二輪車のカスタマイズを行うこともあります。
エンジンのチューニング、マフラー交換、カスタムペイントなどがあります。
二級二輪自動車整備士の需要
二輪車の需要は減少傾向にありますが、交通渋滞の多い都市部などでは移動手段として人気がありますし、趣味やレジャーとしての需要も高いため、二級二輪自動車整備士の需要は今後も高いといえます。
一方、近年は自動車や二輪車に関心を寄せる若者が減少しており、整備士を目指す人の数も年々減少しています。
人手不足を解消するために、資格取得をサポートしてくれたり、労働環境を改善したりしている職場も多く、自動車整備士業界全体として、今後ますます働きやすい環境が整えられていくでしょう。
二級二輪自動車整備士になるには
二級二輪自動車整備士の学校
二級二輪自動車整備士資格を取得するためには、専門学校などへ進学して資格を得る方法と、整備工場で働きながら実務経験を積む方法があります。
専門学校では、実際に二輪車に触れながら、実践を通して本格的な整備を学ぶことが可能です。
また、専門学校で学ぶことにより、二級二輪自動車整備士の受験資格を得られるところもあります。
自動車や機械等に関する学校を卒業していない場合、1年以上の実務経験のあと3級を取得し、その後さらに3年以上の実務を経験しなければ、2級の受験資格を得られません。
独学で勉強するよりも短時間で取得することができ、長期間実務経験を積む必要がないところが、大きなメリットとなります。
二級二輪自動車整備士の資格
二級二輪自動車整備士の試験は、学科試験と実技試験があります。
学科試験は、二輪車に関する一般知識から、点検・修理の方法、機器の取扱いの仕方や図面の知識など、幅広い技能や手法が問われます。
法改正に関するものなど、最新の情報が問われることもあるので、しっかりと勉強することが必要です。
実技試験では、基本工作や点検・分解・組み立て、修理などが問われます。
実技試験は合格率が低いことで知られており、専門学校等を卒業して実技試験を免除する人が非常に多いです。
二級二輪自動車整備士試験の合格率は70%前後で、ほかの二級自動車整備士の資格と比較すると若干低めとなっています。