二級自動車整備士とは
自動車整備士は、自動車整備に関する高度な技術や知識を生かして自動車の修理・整備・点検などを行う仕事です。
事故や故障などのトラブルに対処することだけでなく、安全に走行できるよう車検などを通して定期的な点検作業を行うことも重要な仕事です。
二級自動車整備士は、「二級ガソリン自動車整備士」「二級ディーゼル自動車整備士」「二級自動車シャシ整備士」「三級二輪自動車整備士」の整備点検を行うことができる資格です。
二級自動車整備士の資格があれば、ほとんどの整備業務を担当できるようになります。
高校卒業後に自動車整備士の専門学校に通って取得するルートが一般的で、資格取得後は自動車整備工場や自動車ディーラーなどで働きます。
二級自動車整備士の仕事内容
二級自動車整備士の主な業務内容
(1)車両点検
点検では、エンジン、タイヤ、ブレーキ、サスペンション、ステアリング、電装系など、さまざまな部分の状態をチェックし、トラブルの原因を特定します。
(2)整備および修理
点検や診断で不具合が見つかった場合、エンジンのオイル交換、ブレーキパッドの交換、バッテリーの交換などを行います。
また、エンジン不調や異音などがあった場合は、不具合を見つけて修理なども行います。
(3)部品の調達
修理や整備に必要な部品や消耗品を調達します。
部品は、純正部品や社外品などさまざまな種類があり、適切な部品を選ぶことが大切です。
(4)お客様とのコミュニケーション
修理や整備の内容をお客様にわかりやすく説明し、修理費用や納期などの情報を提供します。
また、修理や整備が終わった後は、車両の状態をお客様に報告し、安全に車を運転できるようアドバイスをします。
二級自動車整備士のキャリアパス
自動車整備士の勤務先は、自動車整備工場や自動車ディーラーなどです。
一人前になるまでには時間がかかり、はじめは洗車や工具の点検など先輩整備士の仕事のサポートからはじまり、少しずつ知識と技術を学んでいきます。
一人前として自動車整備ができるようになるまでは、数年から10年ほどかかるといわれており、より幅広い自動車を整備するために努力を重ねていきます。
二級自動車整備士になるには
二級自動車整備士の学校
二級自動車整備士資格を取得するためには、専門学校などへ進学して資格を得る方法と、整備工場で働きながら実務経験を積む方法があります。
専門学校のなかには卒業と同時に受験資格を得られるところもあり、独学で受験する場合に比べると、短期間で受験できたり、実技試験を免除できたりといったメリットがあります。
二級自動車整備士資格はもちろん、一級自動車整備士資格取得を目指せる学校もあります。
自動車整備士資格は、自動車整備士を目指す人にとってほぼ必須の資格であるため、在学中から自動車整備士資格取得を目指すことで、就職の際もより幅広い選択肢のなかから選ぶことができます。
働きながら独学で勉強することももちろん可能ですが、自動車整備士資格取得を目指して進路を選択するのであれば、専門学校へ通うことをおすすめします。
二級自動車整備士の資格
二級自動車整備士の資格には、二級ガソリン自動車整備士、二級ディーゼル自動車整備士、二級自動車シャシ整備士、二級二輪自動車整備士の4つがあります。
二級ガソリン・ジーゼル・シャシ整備士の登録試験は年に2回、二輪自動車整備士の試験は年1回行われています。
試験は学科と実技の2回行われ、複数の資格を同時受験することも可能です。
例年最も受験者数が多いのは二級ガソリン自動車整備士で、合格率は80~90%と高い水準です。