ロードサービススタッフとは
ロードサービスとは、車やバイクが事故を起こしたり、故障やトラブルが発生したりした際にかけつけ、その場で対応をする仕事です。
バッテリー切れやパンク、キーの閉じ込めやエンジントラブルなどで実際に利用したことがある人も多いでしょう。
大きな事故など、応急処置ができないほどの破損がある場合は、車をクレーン車やレッカー車で安全な場所に移動させることもあります。
ロードサービスは、いろいろなメーカーの車やバイクに精通している必要があるため、幅広い知識が求められます。
主に自動車について専門学校や大学で学んだ後、ロードサービスを提供する自動車整備工場やレッカー会社に就職して働きます。
近年は保険会社やカード会社が付帯サービスとして扱うようになり、スタッフの数は年々増えつつあります。
ロードサービススタッフの仕事内容
ロードサービススタッフの主な業務内容
ロードサービススタッフの主な業務は、自動車やバイクが事故や故障、トラブルが起きた際にすばやく現場に駆け付け、対応することです。
バッテリーやエンジンのトラブル、キーの閉じ込め、パンク、バッテリー上がり、事故処理など対応するものは多岐にわたります。
ひとりで現場に出て自分ひとりで作業を行わなければならない場面が多く、さまざまな対応の仕方や車種について幅広く知識を身につけておく必要があります。
また、ロードサービススタッフは24時間365日、お客さまから通報があればどこでもかけつけられるよう、交代制で勤務しています。
車のトラブルにすばやく対応できるよう、事務所で待機しているほかに、レッカー車などに乗りパトロールも行います。
また、大規模災害時や、豪雨や豪雪で一時的に事故の増加が見込まれるような場合には、警察や自治体と連携して特別な救援を行うこともあります。
ロードサービススタッフの仕事の流れ
(1)通報を受ける
お客さまの車にトラブルが発生した場合、コールセンターに通報が入ります。受付スタッフが状況を聞き取り、現場に近い基地や隊員に出動の要請を行います。
(2)出動
お客さまを安心させられるよう、いち早く出動し現場に駆け付けます。
(3)トラブル解決
現場の安全を確保しながら、応急処置を行います。その場で対応しきれないものは、レッカー車などでけん引を行います。
(4)帰社
報告書を作成したり、難しい事故に遭遇した場合は情報を共有したりします。基地ではスキルアップのための勉強会や研修会も定期的に行われます。
ロードサービススタッフになるには
ロードサービススタッフの学校
ロードサービススタッフになるには、ロードサービスを提供している自動車整備工場やレッカー会社に就職するのが一般的です。
全国に基地を持ち幅広く展開している会社から、特定の都道府県内のみをカバーする地場の会社まで、規模はさまざまです。
就職するには、多くの場合自動車整備士の資格が求められるため、一般から応募することももちろん可能ですが、自動車整備士を養成する専門学校などに求人が集まる傾向にあります。
ロードサービススタッフを目指す場合は、自動車整備士の資格が取得できる専門学校に進学することで、採用の可能性が高まるでしょう。
ロードサービススタッフ関連の資格
ロードサービススタッフとして活躍するには、まず普通自動車運転免許が必須です。
基本的にはAT限定不可であり、中型自動車免許以上が必要な場合もあるため、普通自動車運転免許はあらかじめ取得しておくとよいでしょう。
また企業によって業務の幅はさまざまですが、自動車整備士資格、移動式クレーン運転士資格が求められることも多いです。
こうした資格は取得しておくと就職や転職で有利となりますが、入社後に取得補助が受けられる場合も多いので、志望先についてしっかり確認しておくことが必要です。
企業によっては、独自の技能検定制度を設けていることもあり、定期的に試験を受けてスキルアップできるようになっています。