レースメカニックとは
レースメカニックとは、レーシングカーの性能をアップさせるためにさまざまな整備や修理を行い、レースで優勝できるようにする仕事です。
レーシングカーは、一般的な乗用車と違い特殊な構造をしています。
特別なパーツなどが使用されているため、専門知識を持ち、高度な技術を持った人でなくては整備することが出来ません。
どれだけドライバーが優秀でも、レーシングカーが不調では本来の性能が発揮できないため、非常に重要な役割を果たします。
レースメカニックになるには、自動車に関する幅広い知識や高度な整備技術が必要であるため、専門学校や大学などで学び、自動車整備士の資格を取得するのが近道です。
F1をはじめとしたモータースポーツは根強い人気があり、今後も一定の需要が続くと考えられます。
レースメカニックの仕事内容
レースメカニックの主な業務内容
F1レースなどのモータースポーツ(カーレース)で、レーシングカーがベストコンディションでレースに出場できるように整備をする仕事です。
レーシングカーは、各自動車メーカーが最高峰の技術を集めて作っており、整備には専門的な知識と技術を持つ人が欠かせません。
レースメカニックは、その日の路面状況や天候、ドライバーのコンディションに合わせて、最高の性能を発揮して優勝できるように適切で迅速な整備を行います。
レーシングカーは一般的な自動車とはパーツやタイヤなどさまざまな違いがあります。
レース中のトラブルやアクシデントにも迅速に対応しなくてはならないため、レーシングカーに精通した人が求められます。
レースメカニックの仕事の流れ
(1)ミーティング
サーキットの状況、レースの内容に合わせて、どのようにセッティングするかを決めます。
ドライバーから要望を聞き細かな調整をしたり、気になる点はしっかり確認しトラブルを事前に察知します。
(2)セッティング
レース前には、ベストコンディションになるように最適なセッティングを行います。
マシンの状態に応じて、ドライバーにアドバイスをすることもあります。
(3)レース中の対応
レース中はピット内で待機し、タイヤ交換や給油を行います。
トラブルが発生した場合には迅速に対応します。
(4)メンテナンス
レース終了後は、マシンのメンテナンスを行います。
トラブルを発見し、練習走行や予選、レースで安全に性能を発揮できるようにすることも重要な仕事です。
レースメカニックになるには
レースメカニックの学校
レースメカニックになるにはいくつかの方法があります。
モータースポーツに参戦している自動車メーカーに就職する方法、自動車整備工場やチューンナップメーカーなどで経験を積んだのちに、レーシングチームに入る方法などです。
いずれの場合も、まったくの未経験から採用されることは難しいため、自動車や自動車整備について学べる大学や専門学校に進学するのが一般的です。
専門学校のなかには、レーシングカーの整備に特化したコースがある場合もありますし、二級・一級自動車整備士資格の取得サポートをしてくれるところもあります。
可能であれば、レーシングチームやガレージにインターンシップに行ったり、見学したりするとよいでしょう。
レースメカニックの資格
自動車整備は、レーシングカーであっても基本的には自動車と同じ構造のため、無資格者や未経験者は行うことができません。
最低でも二級自動車整備士の資格を取得しておく必要があります。
ただし、自動車整備士資格を得ただけで、レーシングチームに採用されることは難しいのが現状で、レーシングカーに特化した高度な整備技術やチューンナップ技術が不可欠です。
まずは自動車整備工場や自動車メーカーなどでとして経験を積みながら、レーシングカーについての勉強をして技術を高めつつ、レーシングチームとの関わりを作っていく必要があるでしょう。