自動車 メカニックとは
メカニックはもともと「機械工」という意味で、日本では自動車を専門に扱う人のことを指します。
自動車の修理や点検、分解や組み立てなどを行い、「自動車整備士」や「サービススタッフ」、「エンジニア」と呼ばれることもあります。
多くのメカニックは自動車整備士の資格を取得して働いており、資格によって扱える車種の違いが出てきます。
主に自動車整備会社や自動車ディーラーで働く場合が多いですが、近年ではガソリンスタンドや車検工場などで働く人も増え、活躍の場が広がりつつあります。
メカニックの中には、レーシングカーなど国内外の競技で使用される特殊な車両を専門に担当する人もいます。
自動車 メカニックの仕事内容
自動車メカニックの主な業務内容
(1)点検
車両の安全を保つため、法律にもとづいて行われる法定点検(車検)を行います。
(2)分解・整備
車検などで異常が見つかった場合は、自動車から部品を取り出して分解、修理を行います。
事故などで大きな損傷があった場合は、大掛かりな整備を行うこともあります。
(3)板金・塗装
自動車のボディに傷やへこみ、ゆがみなどが起きた場合に修復を行い、対応が困難な場合はパーツを交換します。
また、自動車のボディをカラー液で塗装して処理を行います。
そのほか、自動車オプションの対応、タイヤ・オイルなどの交換、お客さまへ対応などの仕事があります。
自動車 メカニックの活躍の場
これまで、自動車のメカニックは自動車整備工場や自動車ディーラーで働くのが一般的でした。
しかし近年では、ガソリンスタンドや車検工場、ペイントショップなどで自動車に関するサービスを展開するところが増えてきており、活躍の場が広がりつつあります。
また、日々自動車の点検が必要なレンタカーショップやカーシェアリング会社などでも需要があり、自動車サービスが多様化するにつれてメカニックの需要は高まっています。
レースチームに所属して、レーシングカーの整備などモータースポーツに関わる人もいます。
仕事内容としては一般的な整備士と同様ですが、レースで勝つためにスピード感のあるメンテナンスが求められ、突発的なアクシデントにも対応できる技術力が求められます。
自動車 メカニックになるには
自動車 メカニック関連の資格
メカニックとして働くほとんどの人が、自動車整備士の資格を取得して働いています。
就職の際に資格は必須ではなく、就職して経験を積みながら自動車整備士の資格を取得することもできますが、多くの人は学生時代から勉強を始めています。
自動車関連の短大や専門学校(二年制)に通うことで、卒業時に二級自動車整備士の受験資格が得られます。
また、卒業すると一級自動車整備士の受験資格が得られる専門学校(四年制)や大学も一部あります。
自動車 メカニックの学校
自動車整備士の資格取得を目指して進学先を選ぶ場合、専門学校への進学が近道です。
自分がどの自動車整備士資格を取得したいのか、何級の受験資格(実技試験免除)が得られるのかを踏まえて選ぶと良いでしょう。
多くの専門学校では、カリキュラムや取得できる資格によって2年制・3年制・4年制などにわかれています。
一般の大学に進学する場合、卒業と同時に自動車整備士の受験資格が得られるコースは少ないため、たとえ自動車について学べる学科だとしても、資格取得が可能かどうかあらかじめ調べておくことが大切です。
レーシングカーのメカニックになるには
レーシングカーのメカニックを目指す場合は、まず自動車整備士として経験を積み、その後レーシングカーを所有する自動車メーカーやチューンアップメーカーに転職するのが一般的です。
また、プライベートでレースに参戦し、実績を積むことでチームからスカウトされるという道もあります。