自動車整備士の不足と需要の増加 | 自動車整備士の【専門学校 東京工科自動車大学校】

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自動車整備士の不足と需要の増加

自動車の維持には点検整備や修理が欠かせません。そんな自動車のメンテナンスを生業としている自動車整備士ですが、その数は年々減少しており整備士が不足しています。

今回はそれら自動車整備士が減少してきている原因と需要について解説していきます。

自動車整備士が不足している背景

現在、少子化の影響でどの業界でも人材不足が問題視されており、採用難が続いています。自動車整備士においても他業界と同様、採用活動が困難になってきています。

そうした採用難以外に、自動車整備士が減少・不足してしまっているのはなぜなのか。

ここではその背景について解説していきます。

若者の自動車離れ

前述の通り少子化により、就職活動をする若者の母数が減っています。

それに加えて、自動車整備士が減少・不足している原因には「若者の自動車離れ」が挙げられます。

それではなぜ若者が自動車から離れてしまったのか、その要因について以下で確認をしていきます。

若者の自動車離れの要因 ① 経済的理由

若者が自動車から離れてしまった大きな要因は「経済的理由」と「価値観の変化」です。

一昔前と比べて、現在の自動車の価格は高騰しています。軽自動車の場合で200万円前後、小型自動車で300万円前後の購入費がかかるのです。この高騰の背景には、自動車自体の性能の向上に加え、先進の安全装置などの導入が挙げられます。

価格の高騰以外にも、駐車場料金が高いことも理由の一つです。現在の若者の人口は、一都三県や地方都市では増加していますが、それ以外は減少傾向にあります。
若者の人口が最も増加しているのは東京都ですが、その駐車場料金の平均相場は5万円を超えるため、若者が支払うには厳しい金額となっています。
そうした自動車の価格高騰や保管費がかかることが若者の自動車離れにつながっているのです。

また、交通整備がされている都市では自動車に乗らなくとも生活が成り立ちます。わざわざ1ヵ月に数回乗るか乗らないかの自動車のために高い費用を支払うよりも、レンタカーやカーシェアリングといったサービスを利用した方が経済的です。

若者の自動車離れの要因 ② 価値観の変化

経済的な理由のほかに、現在では自動車を保有することにステータスを感じられなくなったという価値観の変化も要因の一つです。
消費性よりも貯蓄性が強い現代の若者は、必要最低限のものにお金を払う傾向にあります。そのため生活していくうえで必須でない自動車に対して興味を持たなくなってきたのです。

自動車自体に興味関心が薄れてきているため、若者が自動車整備士を目指さなくなってきているのです。

自動車整備士の需要

人数が減少し、不足している自動車整備士ですが、その需要はどうなのか。ここでは自動車整備士の需要について解説していきます。

一台を長く乗る人が増えている

従来よりも自動車の性能が向上しており、現代では車を乗り換えず一台を長く乗る傾向にあります。
一台の自動車を長く乗るということは、部品の交換が必要となってきます。劣化した部品のままでは安全に乗ることはできないので自動車の整備が必要となるのです。

今後も自動車の性能は向上するでしょう。よって、自動車を整備・点検する必要性は今後も変わらず、自動車整備士の需要が下がることはないと言えるでしょう。

「一家に一台」から「一人一台」の時代

近年、東京都内では、鉄道やバスなどの交通整備がされていることや、駐車場料金が高いことから自動車の保有台数は減少傾向にあります。
しかし、電車やバスなどの交通手段が少ない車社会の地方における車の保有率は、一家に一台から一人一台となっているのです。

また、将来的にも自動車の保有率が極端に減少しないことが予測されるため、整備点検が行える自動車整備士は需要があると言えるでしょう。

不足しているからこそ需要は高い

自動車整備士の人数は減少してきていますが、一台の保有年数が延びていることや、一人あたりの保有台数の増加によって自動車整備士の需要は高まっています。
これにより、自動車整備工場や自動車ディーラーでは自動車整備士が不足しており、人材確保に苦戦している状況にあります。
そのため、自動車整備士の資格試験に合格した後の就職率はほぼ100%であると言われています。

自動車整備士の将来性

自動車整備士を目指すにあたり、気になるのはその将来性です。減少している自動車整備士ですが、将来性はあるのでしょうか。ここでは自動車整備士の将来性について紹介していきます。

先端技術を身に付けることができる

電気自動車や先端技術を駆使した装置(自動ブレーキや自動運転)を搭載した自動車が増加しています。そのため、自動車整備士に求められる知識や技術はこれまでよりも難易度が上がってきています。
しかし、言い換えれば、自動車整備士は仕事を通じて先端技術を身に付けることができるということになります。こうした知識や技術を身に付けることで、自動車整備士としてだけでなく、機械工学系の職種に転職する際にも大いに役立ちます。

ジェネラリストを目指すことができる

自動車整備士は、整備・点検の業務を中心にスペシャリストを目指すことが可能ですが、フロント業務や自動車整備士としての知識を活かした営業職に就くこともできます。
このように様々なポジションを経てから経営に携わるケースも増加しているため、自動車整備士のキャリアは多岐に渡っています。

まとめ:自動車整備士は減少しているが需要は高い

  • 自動車整備士減少の原因は若者の自動車離れである
  • 整備士の減少、採用難、保有率の向上などの理由で需要が高い
  • 自動車整備士の就職率はほぼ100%である
  • 機械工学系への転職、ジェネラリストなどキャリアデザインが豊富である

自動車整備士の不足は社会問題にもなっており、国土交通省が「自動車整備士人材確保・育成推進協議会」を発足しているように国を上げて改善に取り組んでいます。
これにより労働環境や労働時間の見直しが行われ、以前よりも働きやすい環境が整備されてきました。
また、人材不足の状況にあるため、給与待遇も良くなっています。今よりも良い条件で働きたい方は自動車整備士を目指してみてはいかがでしょうか。

当校は、自動車業界の幅広い人材ニーズに
応えるために、世界水準の技術者を育成します。

世界の最先端技術の結集とも称される自動車。常に進化を続ける自動車業界を、20,000名以上の東京工科自動車大学校の卒業生が支えています。業界が求める高度教育で「選ばれる」人材を育成し、学生一人ひとりの夢を実現します。

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