女性が自動車整備士になるメリットは?業界の現状を踏まえてご紹介
最近では、性別によって進路を決められることは少なくなってきました。「男だから」「女だから」と進む道を狭めなくてもよくなってきた昨今、自分の進みたい道についてよく考えられるようになりましたよね。そのため、男性の多い業界へと進む女性も増えてきています。
自動車整備業界も、男性が多い業界のひとつ。しかしながら、自動車整備士になりたいという女性が諦める必要はありません。女性が自動車整備士になるメリットもあります。
そこで今回は、自動車整備業界の現状と、女性が自動車整備士を目指すときのポイントをご紹介します。
自動車整備士というと、どうしても男性の仕事であるイメージが強いもの。体力が必要であり、かつ細かく専門的な知識が必要になるため、女性よりも男性が多い業界です。
また、男性は幼少期から車に興味を示すことが多く、その経験から「将来は車に関わる仕事に就きたい」と進路を決める人も多いです。
ここまで聞くと、女性の自動車整備士は全くいないのではないかと思ってしまいますよね。しかし、割合は少ないですが、女性の整備士は全国で活躍しています。
「平成29年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要について」によると、すべての整備要員数のうち女性整備要員が占める割合は4.5%、また、すべての整備士数のうち女性整備士の割合は3.2%であると発表されています。
整備士は重い物を持ったり動かしたりと力が必要のため、男性の仕事と思っている方が多いことでしょう。しかし最近は、整備業務のコンピューター化や機械化が進んでいるため、機械操作だけでできる仕事が増えています。
ただし、整備業務の中には力を使う仕事もあるので、体力が必要であることはもちろんです。男性整備士に手伝ってもらったり、上手に工具を使ったりすることで、自動車整備業務を行っていけます。
まだまだ男性が多い自動車整備業界。しかしながら、女性の整備士は必要とされています。そこにはどのような背景があるのでしょうか。
自動車整備士の仕事は思った以上に繊細な技術が必要。ちょっとしたミスが大きな事故へとつながってしまうからです。女性は器用で丁寧に仕事ができる人が多く、自動車整備士として活躍できる可能性が高いのです。
また、同じ女性の方が相談しやすいからと、お客様から女性整備士が重宝(じゅうほう)されることもあります。このような理由から、女性の整備士は現場に必要とされているのです。
自動車整備士の年収は、日本自動車整備振興会連合会の『平成30年度版 自動車整備白書』によると、自動車整備士の仕事の平均年収は、391万1000円。ボーナスを2ヵ月分とすると、月給はおよそ28万円程度です。ここから、保険料や税金が天引きされるので、手取りで23万円ほど。
どうしても男性が多い業界なので必然的にリーダーを任されている人数は男性の方が多く、平均年収は男性の方が高い傾向にあります。
ただし、リーダーやマネジメント層に就き、年収を上げるためには、経験と実力を備える必要があります。経験を積み、実力があることを示すことで、職場に「マネジメントを任せてみよう」と考えてもらえるでしょう。
では、どのように実力を示すといいのでしょうか。わかりやすい方法として、資格取得があります。
一人前の整備士として働くには、国家資格の取得が必須です。もし無資格で就職した場合は、ベースとなる三級自動車整備士の試験を受けるために一定期間の実務経験を積む必要が出てくるのです。三級自動車整備士の資格を取得したら、その後二級・一級とより上の級を目指していくのが基本的な流れといえます。
実は、一級自動車整備士の試験は平成14年に実施がスタートしたばかり。そのためまだ歴史が浅く、多くの自動車整備士は二級自動車整備士の国家資格を取得し働いています。さらに「一級大型自動車整備士」と「一級二輪自動車整備士」に関してはまだ試験は実施されたことがありません。
とはいえ、一級自動車整備士の国家資格を持っていると、実力があることはもちろん、安全管理や他の整備士の指導を行える能力があることを証明できます。目指すのであれば、「一級小型自動車整備士」の取得に向けて勉強するのがおすすめです。
また、一級自動車整備士の資格を持っていることで、資格手当が支給される企業もあります。他にも、昇級に資格の基準が設けられている企業もあります。資格を取ることが年収アップに直結する可能性が高いので、ぜひ検討してはいかがでしょうか。
効率的に技術・知識を得ながら国家資格取得を目指すのであれば、専門学校へ通うのがおすすめ。専門学校へ通うことで、基礎的な整備の技術や知識から専門的なものまでをしっかり学ぶことが可能です。
東京都にある東京工科自動車大学校は、2年制から4年制までさまざまな種類の自動車整備に関わる学科があり、自分が目指したい自動車整備士の姿に沿って選択できます。
設計・開発技術者として自動車業界に関わりたいのであれば、世田谷校にある「1級自動車エンジニア科」がおすすめ。こちらの学科は、4年間かけて3次元CADによる部品設計技術の学習、オリジナル部品の設計や製作実習など高度な技術の習得を目指せる場所です。
また、品川校にはハーレーダビッドソンの豊富な車両を教材に、基礎から整備技術まで学べる「ハーレーダビッドソン専科」も開講しています。2年間かけて二級自動車整士備資格を取得し、ハーレーのプロとして実際の現場で活躍できる人材を育成していることが特徴です。
高い年収を得るには、技術はもちろんマネジメント能力があることも示す必要があるとお話しました。中野校にて開講している「一級自動車整備科」では、一級自動車整備士取得だけではなく、自動車業界の様々な職場でリーダーとして活躍できる人材育成を目指したカリキュラムが組まれています。
リーダーとして活躍できると、整備の現場で重宝される人材になれること間違いなし。幅広い業務に携われるので、年収アップが期待できます。
まだまだ男性社会の業界ではありますが、専門学校でしっかり学ぶことで、女性も自動車整備士として活躍することが可能です。東京工科自動車大学校で夢を叶えてはいかがでしょう。
当校は、自動車業界の幅広い人材ニーズに
応えるために、世界水準の技術者を育成します。
世界の最先端技術の結集とも称される自動車。常に進化を続ける自動車業界を、20,000名以上の東京工科自動車大学校の卒業生が支えています。業界が求める高度教育で「選ばれる」人材を育成し、学生一人ひとりの夢を実現します。