電気自動車の特徴はなに?特徴やメリット・デメリットを詳しくご紹介! | 自動車整備士の【専門学校 東京工科自動車大学校】

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電気自動車の特徴はなに?特徴やメリット・デメリットを詳しくご紹介!

最新のエコカーとして注目を集めている電気自動車。地球環境に優しい車として、ますます今後利用されることが見込まれています。では、そもそも電気自動車とはどのような車のことをいうのでしょうか。また、どのような経緯で国内に発展してきたのでしょうか。

今回は、電気自動車の特徴やメリット・デメリットを詳しくご紹介していきます。

  1. 電気自動車とは
  2. 電気自動車が歩んできた歴史
  3. 電気自動車の長所・短所
  4. 電気自動車の特徴をふまえて導入を検討しよう

電気自動車とは

電気自動車とは、電池に電気を充電し、その電気を使用してモーターを回し走る車のこと。ガソリンを燃料として走るガソリン車と異なり、電気で走っている電気自動車は排気ガスを出さないことが大きな特徴です。

ガソリン車は燃料を入れるための給油口が存在していますが、電気自動車には給油口はもちろん、燃料タンクやエンジンが必要ありません。充電する際に使用する充電口と電気を貯めておくバッテリー、バッテリーに貯められた電気をエネルギーに変えるモーターが装備されています。

太陽光発電などといった再生可能エネルギーを用いて充電すると、より地球環境に配慮した電気自動車であるといえるでしょう。

電気自動車が歩んできた歴史

電気自動車は最新の車だと捉えている方も多くいるかもしれませんが、実は生まれたのはかなり前のこと。1830年代にはその原型が作られていたといわれています。

1873年にはイギリスで最初の実用的な電気自動車が作られており、本格的に作られたのは1880年代以降といわれているガソリン車よりも前に生まれていたことがわかります。

しかしながら、後発のガソリン車の技術が発展したことや、1907年に発売されたT型フォードが記録的な売上を記録したことから、ガソリン車が主流となり、電気自動車は一旦姿を消したのでした。

そんな電気自動車が復活したのは1990年代。排気ガスなどの公害問題が露呈し、カリフォルニア州にて「ZEV規制(ゼロエミッション車規制)」が定められたことがきっかけだといえます。

ZEV規制(ゼロエミッション車規制)とは、カリフォルニア州で車を販売する自動車メーカーは、販売台数の一定比率をZEVにしなければならないと定めた規制のこと。この制定から、各社でゼロエミッション車の開発が進み始め、電気自動車が続々と販売を開始することとなりました。

ただし、電気自動車の走行距離が短いことや、家庭で充電しにくい構造などの問題があり、それほど広がらずに終わってしまいました。同時期に開発されていたハイブリッド車や燃料電池車に開発を注力していたという背景もあります。

現在のブームは第三次にあたります。地球問題の深刻化や、リチウムイオン電池の発展によって再度開発が進められるようになりました。

日本で電気自動車が本格的に登場したのは1997年。トヨタが世界初の量産ハイブリッド車である「プリウス」を発売しました。それ以降、2009年には三菱自動車工業やi-MEVを、2010年には日産自動車がリーフを発売し、電気自動車が段々と一般化されてきたのです。

現在の形は、第二次ブームのときと大きく異なる部分があります。それが家庭での充電が可能かどうか。ユーザーの利便性が高まったことで、販売台数も伸びているといえるでしょう。

現在は、菅総理大臣の所信表明にて、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという目標が掲げられたことから、経済産業省がよりエコカーの推進を図るといえます。

参考:環境省「1. 環境対応車を巡る社会情勢」

電気自動車の長所・短所

続いては、電気自動車の長所と短所をお伝えしていきます。いい面と悪い面を把握し比較することで、具体的に生活に取り入れるイメージがしやすくなるかもしれません。

電気自動車の長所

まずは、電気自動車の長所をご紹介します。

メリット1.地球に優しい

電気自動車の大きなメリットは、なんといっても地球に配慮できる点です。走行中に排気ガスを出さないので、大気汚染や地球温暖化など、昨今問題となっている環境問題の改善に貢献できるといえるでしょう。

メリット2.ランニングコストが安い

ランニングコストが安いことも電気自動車の長所のひとつ。電気代が多くかかりそうなイメージですが、ガソリン車と比べて電気自動車のランニングコストは年間でおよそ4万円弱お得になる試算も出ており、一度導入すると、環境にもお財布にも優しいことがわかります。

メリット3.加速性能が高い

電気自動車は、モーターの能力を生かした加速性能が高く、その能力はスーパーカーにも負けないほどであるといわれています。

電気自動車の短所

続いて、電気自動車の短所についてもお伝えします。悪い面も把握したうえで最終的な決断をすることをおすすめします。

デメリット1.家庭での充電には時間がかかる

家庭での充電には時間を有することはデメリットといえるでしょう。

というのも、家庭で使う充電設備は100Vまたは200Vのものであるため、フルで充電するには7時間から15時間程度かかってしまうのです。急速充電の場合は、80%の状態まで充電するのに20分から30分ほどですが、それでもガソリン車の給油と比べて時間がかかってしまうといえます。

デメリット2.充電場所を探す手間がかかる

充電場所の数も拡大されているとはいえ、ガソリンスタンドの数に比べると圧倒的に少なく、充電場所を探す手間がかかります。

また、利用する際には事前に登録が必要であるなど、ひと手間かかる場合が多いため、時間に余裕を持っておくことが大切です。外出する際には、充電スタンドの場所を事前に調べておくといいでしょう。

デメリット3.環境によってバッテリーの残量や性能が低下する

電気自動車の場合、車を使用していない間も放電がされ、徐々にバッテリー残量が減ってしまいます。また、寒い場所など環境によって、バッテリーの性能が低下することもあるのです。

デメリット4.車両価格が高い

リチウムイオン電池が発達したことで、小型大容量の動力が得られ、電気自動車の実用化が進みました。そんな便利なリチウムイオン電池ですが、難点としてあげられるのがコスト面です。

リチウムイオン電池のコストは原材料費が66%と占める割合が高いため、リチウムやコバルトといった素材の価格が安くならない限り、コストを削ることはむずかしいのです。

しかしながら、現在国や自治体がガソリン車との価格差を縮めるために補助金を支給しているため、車両価格を抑えながら電気自動車を導入できるのです。車種ごとに補助金額が設定されているので、利用したい方は一度調べてみてはいかがでしょうか。

ただし、補助金は車両を購入して申請をしてから振り込まれるので、一度購入する必要はありますが、最終的に環境や財布に優しい電気自動車を購入できるならうれしいですよね。

さらに、電気自動車は税金の優遇措置も適用されるので、車両価格が高いというデメリットは、補助金や措置を活用することでカバーできるといえるでしょう。

また、ランニングコストがガソリン車に比べて安いので、結果としてガソリン車と出費に関して差は生まれないといえます。

電気自動車の特徴をふまえて導入を検討しよう

環境に優しいエコカーである電気自動車。購入するかはメリットとデメリットを抑えたうえで検討するといいでしょう。

現在、温室効果ガスの排出ゼロを目指して国や自治体が動いていることもあり、これからより高性能な電気自動車が発売されることが予想されます。

ぜひ国や自治体の制度を活用しつつ、電気自動車の特徴をふまえたうえで取り入れるか考えてみてくださいね。

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