[東京工科プロジェクトセミナー]本格耐久レース「MEC120」にオール東京工科体制で参戦、120分間を完走!
2025年12月20日(土)、富士スピードウェイで開催されたモータースポーツレース「MEC120(Minutes Endurance Challenge)」VITA-01 Ama-Amaクラスに、東京工科自動車大学校の学生(中野校・エンジンメンテナンス科/自動車整備科)が、プロジェクトセミナーの取り組みとして参戦しました。
MEC120は、120分間を走り切る本格耐久レース。
ドライバーの技量だけでなく、マシンの信頼性や整備力、判断力、チームワークといった総合的な力が問われる競技です。当日は雨に見舞われ、路面は終始ウェットコンディション。視界や路面状況への対応も求められる中、経験豊富なレーシングチームや実力派ドライバーが多数参戦するハイレベルな舞台で、当校の学生たちが授業の一環としてレースに挑みました。

卒業生の想いから実現したレースへの参戦
本プロジェクトは、SERVUS JAPAN Inc.(株式会社セルブスジャパン)様からの提案により実現しました。同社代表取締役の池田 和広さんは当校の卒業生でもあり、「東京工科の学生に、本物のレース現場を体験してほしい」という想いから、今回の取り組みがスタートしました。参戦車両の「VITA-01」には、東京工科仕様の特別ラッピングを施していただいたうえで貸与。”東京工科として走る”環境を用意してくださいました。
卒業生と在校生が一体となった「オール東京工科体制」の実現
ドライバーとして参戦したのは、いずれも当校卒業生である相馬 智宏さん、松井 猛敏さん。当日のサポート体制もすべて東京工科関係者で構成され、セルブスジャパンの技術サポートのもと、在校生が整備面やピットで参加。
卒業生と在校生が一体となった”オール東京工科体制”が実現しました。

予選13位、手応えを感じるスタート
レース当日、セミウェットコンディションの中でおこなわれた公式予選では、VITA-01 Ama-Amaクラスを13位で通過。路面状況を見極めながらの走行が求められる中、オール東京工科体制としては確かな手応えを感じる結果となりました。限られた時間の中で、ドライバーとピットが連携しながらマシンの状態を確認。これまで積み重ねてきた整備と準備が、安定した走りにつながりました。

トラブルを乗り越え、2時間耐久レースを見事完走!
迎えた決勝は、雨が降り続くウェットコンディションでの2時間耐久レース。集中力とチームワークがより一層試される展開となりました。
レース中盤にはスピンなどのトラブルが発生する場面もありましたが、ドライバーとピットが冷静に状況を共有・連携。迅速にリカバリーし、レースを続行することが出来ました。
ピットでは、卒業生と在校生が声を掛け合いながら対応を重ね、自分たちで整備したマシンを信じて走行を継続。
悪天候の中で120分間のレースを走り切り、見事完走を果たしました。
エンジニアリングの実践がすべて詰まったレース
MEC120は、エンジニアリングの実践がすべて詰まったレースです。
机上の知識だけでは対応できないトラブルや判断が連続する中、本プロジェクトをとおして学生たちは、”現場で求められるエンジニアリング”を体感しました。
卒業生が築いたレースの現場に在校生が加わり、悪天候という厳しい条件の中でも、世代や学科を越えて一つのチームとして挑戦できたこと。それこそが、東京工科自動車大学校 プロジェクトセミナーならではの成果です。

総評(中野校 エンジンメンテナンス科 科長 佐藤 岳人)
目標としていた順位には届きませんでしたが、学生メカニック、卒業生ドライバー、そして応援に集まった卒業生が一体となり、この悪天候の中で無事にチェッカーを受けられたことは、非常に意義のある結果だと感じています。世代を超えた「オール東京工科」の絆の強さを改めて実感した一戦でした。