自動車 部品開発者とは
自動車の部品開発者とは、自動車を製造する際に必要なさまざまな部品の設計や開発を行う技術者です。
自動車は数万もの部品からつくられており、エンジンやブレーキから、ネジやボルトにいたるまで、さまざまな部品メーカーが各専門知識を生かして設計・開発を行っています。
開発、設計に携わる場合は、機械工学や材料工学などの知識が求められ、多くは専門学校や大学を卒業し、自動車部品メーカーに就職しています。
自動車部品の開発や製造は景気の波を受けやすいものの、海外の自動車メーカーと取引するなど世界的に活躍している自動車部品メーカーも多くあります。
また、電気自動車や自動運転車など、新しい技術を使った自動車の開発に伴い、性能だけでなく環境に配慮した部品製造の需要が増えつつあります。
自動車 部品開発者の仕事内容
自動車 部品開発者の主な業務内容
自動車の部品開発者は、自動車部品の開発や研究を専門的に行う仕事です。
自動車は、数万もの部品からつくられています。
各部品の製造には、性能に合わせて機械、繊維、電飾などさまざまな技術が必要です。
こうした自動車部品を専門に製造しているのが「自動車部品メーカー」で、各企業が専門性を持ち、部品開発者たちがチームで製造に取り組んでいます。
主に自動車メーカーから依頼を受け、企画から設計、試作を繰り返しながら、要望に合った新しい部品を作り出します。
自動車の部品開発を行うには、自動車部品メーカーなどに研究開発職として採用される必要があります。
自動車 部品開発者の活躍の場
自動車部品メーカーは、自動車メーカーの系列であるメーカーと、独立系メーカーの2種類があります。
自動車メーカー系列のメーカーは、大手自動車メーカーから直接依頼を受けてそのメーカーのために部品を開発します。
独立系メーカーは、特定のメーカーに向けてではなく、各自動車メーカーから部品製造の依頼を受け、自社で部品の開発・製造を行います。
ただし、近年ではこうした系列の意識が薄れてきており、世界をターゲットに部品を開発する企業が増えてきています。
とくに新興国では今後自動車の需要が見込まれています。
国内のみならず世界を相手に活躍できるチャンスが広がってきているといえるでしょう。
自動車 部品開発者になるには
自動車 部品開発者の学校
大手自動車部品メーカーへの就職を目指すには、機械工学・電気電子工学・金属工学・材料工学など、理工系の知識が必要です。
そのため、大学や専門学校でこうした分野を学んでおくことが必要です。
研究開発職を目指す場合、学生時代の専攻が就職に大きく影響することが多いです。
自動車部品メーカーにはそれぞれ専門性があり、志望する企業によっては学部や専攻が限定されている場合もあるため、注意が必要です。
自動車部品メーカーは、ブレーキ部品、車体部品、電飾部品、ベアリング部品など
それぞれの専門性と強みを持って開発をしています。
部品メーカーごとに手掛けている部品やジャンルは大きく異なるので、就職を目指す場合は、各部品メーカーがどのような部品を作っているのかを知ることが大切です。
自動車 部品開発者関連の資格
自動車部品メーカーは、就職の時点で資格が求められることはほとんどありません。
開発を担当する場合は「CAD利用技術者試験」「技術士」「機械設計技術者」などの専門的な資格を必要とする場合もありますが、入社後に実務経験を積みながら資格を取得するケースが多いです。
海外の自動車部品メーカーと共同で部品開発をするなど、グローバルに活躍している企業の場合は、語学力が必要とされることも多いです。
近年では海外自動車メーカーとの取引をする動きも広がっているため、英語などを学生のうちから勉強しておくとよいでしょう。