バイク整備士になりたい人はなぜ専門学校に通うのか?その理由を徹底解説
バイクのプロフェッショナルを育てる自動車専門学校。全国各地にあり、専門知識を学ぶために日々勉強をしております。しかし気になるのが、そもそもなんで専門学校に通うのでしょうか。日本には全国各地にバイクの整備工場がありますし、そこで勉強した方が実践的なことを学べるのではないか、と考える人もいるのではないでしょうか。
確かにその理由も一理あります。また専門学校は学費もかかりますし、もし通ったところでそこまで意味がないのであれば、通わない方がお得でしょう。
しかし、もしバイク業界で長期的に働きたい、生涯年収を上げたいのであれば、私は専門学校に通うことをお勧めします。今回はなぜバイク整備士を目指す人が専門学校に通うのかについて紹介していきます。
それでは専門学校に通う理由について解説していきたいと思います。先に結論からお伝えしますが、専門学校に通うべき理由は主に3つ。
しかし学費をかけてまで通うべきなのかについては正直わかりにくいところです。そこでこれらのメリットがなぜ年収アップに結びつくのかについて解説していこうと思います。
最初にメリットに挙げた資格取得についてです。大前提として、バイク整備士になるには資格取得が必須となります。これはどんなにバイクが好きだとしても、資格を持っていない状態で整備すると法令違反になるため、バイク整備の業界に興味がある人は「どのタイミングで資格の勉強をするか」を頭に入れた上でキャリア形成をする必要があります。
そもそもですが、専門学校に通わなくてもバイク整備士(二輪自動車整備士)の資格取得は可能です。それでもなぜ専門学校に通う人が多いのでしょうか。理由は2つあります。
まずは実務経験年数についてです。バイク整備士の資格は筆記と実技に分かれ、3級から1級までありますが、それらを受けるためには受験資格が必要です。具体的に記載するとまず3級を独学で取得する際は、1年以上の実務経験が必須です。この段階でまず最低1年は資格取得に時間がかかります。大変なのは2級を目指す場合です。2級にも受験資格があり、受験するためには、3級を取得してから3年以上の実務経験が必須となります。
バイク整備士として1人前と見なされるのは、2級二輪自動車の資格を取得してからです。そのため独学で1人前になるとしたら最低でも4~5年以上はかかる計算です。もし試験に落ちることも考慮すると、6年間は2級取得に時間がかかると考えても良いでしょう。
しかし専門学校に通うと、実務経験にかかる時間を学校に通うことで免除することが可能です。大体の専門学校は2級取得のために2年間のカリキュラムを組んでおり、約2年で資格取得が可能です。また専門学校では筆記対策も念入りに行いますので、合格率もかなり高いです。
独学の約6年間で1人前になるか、専門学校の約2年間で1人前になるか、2級取得が早ければ早いほど転職にも有利ですし、生涯年収にも大きく影響するので、専門学校を選ぶ人が多いのです。
次に筆記対策に関して。実際に通販サイト等で検索いただけるとわかりますが、2級・3級の過去問と解説は購入することが可能です。しかし過去問の内容を見ていただくとわかりますが、あくまでも教科書ではなく、問題と簡単な解説しか載っていません。よく教科書にあるバイクの構造などの教材は売っていないのです。
中には会社の先輩から過去問と参考書を借りて勉強する人もいますが、毎年法令は変わるので、間違えたことを覚えないためにも、参考書は最新のテキストで勉強するのが良いでしょう。またバイク整備士の筆記テストは物理科目も多く出題されるので、数学・物理が苦手な人は尚更独学ではなく、誰かに教わらないと厳しいでしょう。
次に転職斡旋先についてです。バイク整備士の求人について、転職媒体を見ていただくとわかりますが、全国各所に様々な求人があることがわかります。そのため、専門学校に通わないと転職が難しいという訳ではなさそうです。
しかし専門学校に通う上で大事になるのが、専門学校と各バイク業界の企業との繋がりです。当たり前ですが、各バイク業界の企業はメカニックとして優秀な人材を雇うことに全力を注いでおります。では優秀なバイク整備士を見つけるにはどうすれば良いか。専門学校と提携してバイク整備士の卵になる人物のコネクションを作った方が優秀な人材に会える確率が高まりますよね。そのため、積極的に優秀な人材を探している企業は専門学校とコネクションがあることが多いですし、他で求人募集をしていない企業もあります。
また生涯年収を上げるために大切なのがファーストキャリア。若いうちにどんな経験をしてきたのかによって年収が変わります。なので、可能な限り優秀なバイク整備士が多い環境で揉まれた方が年収は上がる可能性が高まるでしょう。
タイトルにも記載しましたが専門学校でしか学べないこともあります。例えば東京工科自動車大学校の場合、普段の勉強以外にも海外短期留学研修や国際交流会などグローバルに活動できる環境を提供しています。またハーレーダビッドソン専科ではハーレーダビットソンの整備体験や、オフロードの実践整備、走行実験の経験が可能です。このように普段働いているだけだとできないような経験をさせてくれる醍醐味も専門学校にはあるのです。
以上、バイク整備士になりたい人がなぜ専門学校に通うのかについて解説していきました。働く上でやっぱり気になるのが職場環境と生涯年収ですよね。その二つを良好にするためにもまずは、他のバイク整備士でも持っていないような専門知識や、優秀なバイク整備士が集うような就職斡旋先が重要なのではないでしょうか。ここまで専門学校に通う理由を述べてきましたが、あくまでも1つの選択肢です。色々な状況を考慮して後悔のないような選択を心がけてください。
最後に、どうやって専門学校を選べば良いのかについてです。結論からお伝えすると実際にオープンキャンパスや講師陣と面談して吟味してみることを推奨します。取得できる資格にはそこまで大差がないように思えますが、各専門学校によって、就職実績や学べる環境、実技講習の内容まで大きく異なります。その情報はネットで探すよりも、実際に面談して相談する方が確実に確かな情報が手に入るのです。
当校でもオープンキャンパスや面談を実施していますが、可能であれば複数の専門学校で相談してみて、自分が納得いく形で進路を決めてみてください。
当校は、自動車業界の幅広い人材ニーズに
応えるために、世界水準の技術者を育成します。
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