自動車を開発するにはどんな知識が必要?専門学校が解説
移動手段のひとつとして、生活と密接に関わりがある自動車。そんな自動車に関わる仕事には、様々な種類があります。
例えば、自動車が問題なく走れるかどうかを点検・整備する職種や、新しい車を開発する職、その車を販売する職など、多くの人が関わっています。一つひとつが大切な職業であり、それぞれ知識とスキルを持ったうえで仕事に取り組んでいるのが特徴です。
中でも、新しく販売される自動車の設計や開発をするのは、車好きの方にとってたまらない仕事といえるでしょう。
では、自動車を開発するにはどのような知識が必要になるのでしょうか。本記事では、自動車の開発職に特化して必要な知識やスキルを解説します。また、それらを学ぶためのおすすめの方法についても紹介しています。開発職を目指して勉強をしたいと考えている方はぜひ、専門学校で学ぶ選択肢を考えてみてくださいね。
まず前提からお伝えすると、新しく販売する自動車を開発する仕事には、特別に必要な国家資格はありません。とはいえ、何も知識やスキルのない人には大きな業務は任せられないため、ある程度の知識やスキルをつけておく必要があります。
また自動車整備士の資格を取得することで、自動車の仕組みや構造を理解できるので、開発をスムーズに進められるでしょう。さらに、より精密なことを要求される開発に携わるのであれば、コンピュータ制御の知識も必要となります。
このように自動車開発では必要な国家資格はありませんが、知識として持っておいた方がいいといえるでしょう。そこで取得するべき資格として有利なのが自動車整備士という資格です。自動車整備士の資格を取得することで、自動車開発に活用できる知識を持っていることを表すことが可能です。
前述した通り、自動車開発職として働くことを視野に入れるのであれば、資格は持っておいて損はありません。勉強できる人は積極的に資格取得を考えることをおすすめします。
自動車の開発を行なううえで必要不可欠なのが、CAD(computer-aided design)の知識です。CADとは、自動車設計に使われるソフトのことを指しています。CADに関する資格を取得することで、スキルを持っていることを表せられます。
自動車業界におけるCADは、3つの役割を担っています。それは、「設計」「シミュレーション」「コミュニケーション」です。
自動車業界では「ハイエンドCAD」と呼ばれる3D CADが用いられており、使用することで、早い段階での問題の把握・迅速な修正を行なうことが可能です。
また、自動車の開発においては、短期間で多様な製品を高品質・低コストで市場に投入することが要求されています。そのため、試作品の作成ではなく、CADデータを用いた「デジタルモックアップ(DMU)」を利用することがほとんどなのです。
デジタルモックアップとは、実物の試作品を作成せずに、デザインの検証や干渉チェックを行なう仮想的な3Dモデルのこと。CADデータを使い解析シミュレーションをすることで、製作期間の短縮と正確なテストが行えることがメリットといえます。
また、CADデータは簡単にやり取りができるところがポイント。自動車の開発工程では、設計担当者が他部署との連携を取ることは必要不可欠です。CADデータを用いてコミュニケーションを取ることで、製品情報を正確に伝えられるという役割も担っています。
自動車業界で使用されているのは、主に2種類。フランスのダッソー・システムズ社のCATIAと、ドイツのシーメンス社のNXが主流であるといわれています。
ただし、部署によってPTC社のCreoParametricや、シーメンス社のI-DEASを使用しているところもあるので、主流のCADに関する知識はもちろんのこと、それ以外も勉強し使えるようにしておくことが大切です。
CADの資格には、「3次元CAD利用者技術試験」というものがあります。これは民間資格であり、1級・準1級・2級の3種類があります。スキルとして身につけていれば資格を取得する必要はありませんが、持っておくと就職の際に有利に働きます。
「3次元CAD利用者技術試験」は、2級は筆記試験のみで、準1級と1級には筆記と実技試験があります。とはいえ、実際のソフトを購入するには100万円以上がかかります。自分で使うために購入することは難しいですよね。
そのため、基本的な操作を独学で学んだうえ、実際に入社してから実務で細かい部分を学んでいる人がほとんどです。
開発職として自動車作りに関わるには、CADの他に自動車整備士の資格を取得するのがおすすめです。自動車整備士の資格を持っておけば、自動車整備における知識やスキルを持っていることをアピールできます。
内部構造をしっかり理解したうえで開発に取り組めるので、仕事をするうえでもメリットがあります。自動車整備士を独学で目指すことはなかなかハードルが高いので、ぜひ専門機関を利用して学ぶ方法を検討してみてくださいね。
自動車やそれに関わる部品を開発する職に就いて働くためには、幅広い知識とスキルが必要です。明確に必要な資格は定義されていませんが、独学ではなくしっかりと専門的に学べる場所でスキルを磨き、知識を増やしていくことが大切です。
東京工科自動車大学校では、世田谷校にて「1級自動車エンジニア科〈開発設計エンジニア専科〉」が開講しています。4年間かけて1級整備技術を身につけた自動車の開発・設計エンジニアを育成する学科なので、将来開発職として自動車業界に関わりたい方にぴったりです。
新車や車の部品を開発する仕事には、高度な研究技術を学んだ人だけではなく、自動車の専門知識を持ちながら全体像を見られる人が求められます。「1級自動車エンジニア科〈開発設計エンジニア専科〉」では、高度な技術と専門知識のどちらも身につけられることが魅力といえるでしょう。
「1級自動車エンジニア科〈開発設計エンジニア専科〉」は、日本で唯一、機械工学を実践的に学ぶカリキュラムが用意されているところがポイント。設計・開発エンジニアに必要な材料・熱・流体・機械の4つの力学や電気・電子工学を、机上の学習ではなく、自動車を使い実践的に学びを深めることが可能です。
また、パソコンのCADソフトを使用して、サイズ、素材、デザインもすべてオリジナルのホイールを設計したり、車両実習をしたりと、卒業・就職後に活かせるスキルを数多く学べます。
さらに、授業の一環として企業での短期インターンシップも行なっています。これは、1級小型自動車整備士受験資格取得のため必修となっている科目で、卒業要件のひとつ。実際に働いている先輩たちの姿を近くで見られるだけではなく、自分の整備技術が実社会でどれだけ通用するのかを体験できる機会となっています。
さらに、2019年度の実績として、100%の卒業生が自動車メーカー開発・設計系に就職しています。「1級自動車エンジニア科〈開発設計エンジニア専科〉」で学ぶことは、開発職への近道だと言っても過言ではありません。開発職を目指している人は、一度当校に話を聞きに来てみてくださいね。
当校は、自動車業界の幅広い人材ニーズに
応えるために、世界水準の技術者を育成します。
世界の最先端技術の結集とも称される自動車。常に進化を続ける自動車業界を、20,000名以上の東京工科自動車大学校の卒業生が支えています。業界が求める高度教育で「選ばれる」人材を育成し、学生一人ひとりの夢を実現します。