専門学校ではどんな車整備を行っているの?カリキュラムをご紹介
車に関わる仕事をしたいと思ったときに考えてほしいのが、専門学校へ通うという選択肢。将来的に自動車整備を行いたいのであれば、専門学校へ通って自動車整備に必要な技術を学んだり、資格を取得したりすることをおすすめします。
というのも、自動車整備士として複雑な整備をするには、国家資格に合格する必要があるのです。自動車整備士のほとんどが国家資格を有しており、無資格では就職できる場所も限られてしまいます。
国家資格を取得するには、ノウハウを持っている専門学校へ通い、効率よく学ぶことが大切。また、専門学校へ行くことで就職をする前に実際の整備場で整備士としての働き方を体験できることもあります。
とはいえ、それぞれの専門学校ごとに組まれているカリキュラムは異なります。そこで今回は、専門学校で学べることをまとめてご紹介。進路として考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
自動車整備学校では、さまざまなことが学べます。専門学校であれば2年制というイメージが強いですが、4年かけてじっくりと自動車整備を学ぶことも可能です。自分がどんな自動車整備士を目指したいかによって、進む学科が異なるといえるでしょう。
基礎的な整備の知識はもちろんのこと、それを応用した実践的な授業を受けられることが専門学校の強み。また、国家資格合格へ向けたノウハウが蓄積されているので、資格取得へ向けて効率的な勉強ができるはずです。
ここからは、創立50年以上の歴史があるクルマとバイクの専門学校である「東京工科自動車大学校」を例に、学べる内容をご紹介していきます。
東京工科自動車大学校は、一級・二級自動車整備士資格取得はもちろん、日本唯一のメルセデス・ベンツと連携した学科、日本で唯一のエンジンに特化した学科も設置していることが特徴の専門学校です。
東京工科自動車大学校には、中野校・世田谷校・品川校の3つがあります。それぞれに置かれている学科が異なるため、選んだ学科によって通う校舎が違います。
中野校には、自動車整備業界の最高峰ともいえる4年制の「1級自動車整備科」、さまざまなエンジンについて、その基本からROMチューニング、 電子制御など最新の技術まで学び、エンジンに強い自動車整備士を目指せる2年制の「エンジンメンテナンス科」、二級自動車整備士の確実な合格を目指したカリキュラムで学べる2年制の「自動車整備科」があります。
世田谷校には、一級自動車整備士を習得し、設計・開発技術者を目指せる4年制の「1級自動車エンジニア科」、メルセデス・ベンツ日本(株)の協力により最新のメルセデス・ベンツ車両とその車両を取り扱うための専用診断器を使用した実習を受けられる2年制の「メルセデス・ベンツコース」、二級自動車整備士資格に必要な学習だけではなく、自動車整備の基礎から最先端の技術まで学べる2年制の「自動車整備科」があります。
そして品川校には、次世代の自動車整備に必要な新技術やものつくりの面白さに加え、グローバルな視点も習得できる4年制の「1級自動車整備科」、ハーレーダビッドソンの豊富な車両を教材にしながら、基礎から整備技術まで学べる2年制の「ハーレーダビッドソン専科」、ハイブリッド車の整備に必要な「低圧電気取扱者」を取得し、実車を使った環境技術、故障診断の実習も行う2年制の「自動車整備科」があります。
このように、東京工科自動車大学校にはさまざまな学科があり、自分の学びたいことや目指したい姿によって進路を選べるところが魅力。とはいえ、どの学科でも必ず「整備の基本」は共通して学ぶことが特徴です。
入学してすぐに整備の基本を学ぶことが一般的です。自動車の仕組み・構造・構成部品についての基礎知識を学んだり、定期点検や車検整備など車両の総合的な整備を学習したりするのが「整備の基本」。そのうえで、それぞれの学科ならではの専門的な知識の習得へと発展していきます。
例えば、中野校の2年制の「自動車整備科」では、1年目に自動車整備士や技術者に欠かせない、工作・加工作業を行います。実際に金属を設計図通りにつくり上げることで、ものつくりの基本を学べるカリキュラムになっています。
その後、ブレーキの点検整備やハイブリッド自動車の整備、電子制御燃料噴射装置の整備などを学び、2年次にある自動車検査実習にて、点検・検査実務に必要な作業の流れや各種検査機器の扱い方の習得を目指すという流れが基本です。
4年制の「1級自動車整備科」では、定期点検や車検整備などを学び二級自動車整備士を取得したのち、より専門的な知識や技術を習得し、一級自動車整備士の国家資格合格を目指す流れです。
基本的な授業で基礎を身につけたら、それをいかに実践できるかが大切。選択授業は専門学校によってできることの幅が異なります。しかし、基本をしっかり覚えたうえで選択授業を活用することで、より実践力が鍛えられることは事実です。
東京工科自動車大学校では、「プロジェクトセミナー」というオリジナルの選択授業を展開していることも特徴のひとつです。
プロジェクトセミナーとは、通常の授業とは別に自分の興味・関心があるテーマを選び、仕事の進め方を体験する選択授業のこと。約1年かけて同じテーマを選んだ仲間とともに目標達成を目指します。
例えば世田谷校では、「耐久レース参戦に向けた実践的競技車両整備」や「レース用コンピュータ(MoTec)による制御技術の習得」など、より専門的かつ実践的な内容が実施されています。これらの中から自分が詳しく学びたいことを選んで参加することによって、実践力を鍛えられるでしょう。
東京工科自動車大学校の特徴は、「ステップクリア授業」「5期制」「少人数・担任制」を採用していること。「わからない部分」を持ち越さないようにステップごとに理解を深められるよう授業を組んでいます。
また、1年間を前期と後期の2期制で運用するのではなく、7週間ごとの5期に分けていることも大きな特徴。期ごとに学びのサイクルをつくることで、学習内容をより理解しやすくするとともに、計画通りに進んでいない授業をより早く発見できるように工夫しています。
さらに、一人ひとりに目が行き届くよう、少人数・担任制を取り入れています。大教室での一斉授業は、疑問が出てきても怖気付いて質問することを避けてしまいがち。しかし、少人数制であればすぐに分からないことを質問できるので、毎時間十分な学習効果を得られます。
当校は、自動車業界の幅広い人材ニーズに
応えるために、世界水準の技術者を育成します。
世界の最先端技術の結集とも称される自動車。常に進化を続ける自動車業界を、20,000名以上の東京工科自動車大学校の卒業生が支えています。業界が求める高度教育で「選ばれる」人材を育成し、学生一人ひとりの夢を実現します。